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セラミドで保湿は乾燥肌に有効か?

  • なぜ保湿にはセラミドってよく言われるの?
  • セラミドの保湿効果は?ヒアルロン酸やコラーゲンより優れているの?
  • 安全?刺激はない?
  • セラミドはどんなのを選べばいい?
  • いろいろあるセラミドの種類の違いは?
  • 増やすには何がベストな方法?
  • 化粧品ならどんなのを選べばいい?
  • 減ってしまう理由は?

なぜ保湿にはセラミドってよく言われるの?

最近、保湿化粧品にはセラミド配合であることがアピールされるようになりました。以前はヒアルロン酸ばかりだったのになぜでしょうか?

それは肌の構造、乾燥肌の仕組みを知れば自ずと分かります。

肌は表側から、表皮、真皮層、皮下組織となっています。さらに表皮は皮脂膜の下に角質層(角層)、顆粒層、有棘層、基底層と深くなるに連れて段階が分かれています。

この中で一番上にある角質層の水分量が多いか少ないかが乾燥肌かどうかになります。

乾燥が進むと角質層の奥の部分も真皮層も水分量が減りますが、角質層の乾燥が収まらない限り、この奥の部分の水分不足も解消できません。

つまり、角質層をいかにして保湿するか?これが乾燥肌改善の最大のポイントに成ります。そして、この角質層の水分の大半を確保しているのはヒアルロン酸でもコラーゲンでもなく、セラミドなのです。

元々そこにあったセラミドが不足したから肌水分量が減少して乾燥肌になったのです。なら、元々あったそこにセラミドを戻してやるのが一番手っ取り早いのは当然です。だからセラミドは保湿効果が高い、乾燥肌にはセラミドと言われるわけです。

セラミドの保湿効果は?ヒアルロン酸やコラーゲンより優れているの?

このようにセラミドは乾燥肌原因にダイレクトに届く保湿成分です。

角質層は角質細胞(最終的に垢となって剥がれるもの)が何重にも重なってできています。その細胞同士の隙間に満たされているのが細胞間脂質です(細胞間脂質についてはこちら)。

細胞間脂質が乾燥肌改善に不可欠な理由

細胞間脂質はセラミド、遊離脂肪酸、コレステロールなどで構成されていますが、その半分近くははセラミドで、保湿力の大半を発揮しています。

セラミドは角質細胞同士の隙間に入り込む潤滑剤のような油分です。しかし油分でありながら同時に水分の性質部分を持っています。本来、肌には水分は入りづらく弾かれます。この機能を果たしているのが角質細胞と細胞間脂質のタッグ。でも油分だと、油分である細胞間脂質に馴染むので浸透しやすくなります。

油分と水分はお互いに弾き合いますが、セラミドはその両方を持ち合わせた特殊な存在。その性質のおかげで、弾かれてしまうことなく角質細胞の隙間に入り込み、同時に体内から染み出す水分を水分性質の部分でキャッチします。

これにより、長時間に渡って安定的に肌に水分量を維持し続ける、これがセラミドの保湿効果で、ヒアルロン酸やコラーゲンにはできない芸当なのです。

ヒアルロン酸やコラーゲンでも低分子加工という大きさを非常に小さくする技術を用いれば、セラミドのように角質層の隙間に入っていきます。同時にヒアルロン酸やコラーゲンは大量の水分を抱えたまま浸透するため、肌に水分を与えることができます。

しかし、角質層の中に元々ヒアルロン酸やコラーゲンは存在しません。存在するのはもっと奥の真皮層で、ここは化粧品で届けられない深さです。本来の保湿効果を発揮する場所がセラミドとは違うというわけです。

低分子化されていないヒアルロン酸やコラーゲン(高分子コラーゲン)だと、角質層に浸透しないで表面に留まります。この際も大量の水分でバリアを張り、ワセリンと同等の効果を発揮します。肌からの水分蒸発が抑えられることで、肌細胞の生まれ変わりを正常化させ、結果的にセラミドの生産を増やすということができます。

セラミドは積極的に乾燥肌原因を解決していくのに対して、ヒアルロン酸とコラーゲンは、乾燥肌原因であるセラミド不足を自分の体で増やすのを助けるという違いがあることから、保湿効果の実感の面でセラミドがいいと言われるわけです。

その目的やその人の肌状況に応じて向き不向きがあります。ただ肌の構造と乾燥肌原因を考えると、セラミドのほうが保湿効果を実感しやすいのは当然の話しです。

安全?刺激はない?

セラミドというのは。スフィンゴイド(スフィンゴシン)と脂肪酸が結合したもので、リン脂質と脂肪酸の結合体です。

これらは、細胞膜にあるスフィンゴミエリン(スフィンゴ脂質)グルコシルセラミド(スフィンゴ糖脂質)が酵素(スフィンゴミエリナーゼなど)によってセラミドとしての部分が分離され、それが保湿効果を発揮します。

つまりセラミドというのは元々人の肌細胞にあるものから作られており、リン脂質に脂肪酸という人にとってありふれたもので構成されています。

これはヒアルロン酸やコラーゲンでも同じです。ただコラーゲンに関してはたんぱく質であるため、原材料の違いによってアレルギーを起こす人もいます。

セラミドに違いはある?どんなのを選べばいい?

セラミドはスフィンゴイドと脂肪酸の結合体と書きましたが、この脂肪酸の状態によって優劣があります。

この辺りの見分け方が表現様々で分かりにくいのですが、大きく分けると3つ。

  • 人型(天然型 or 合成 or バイオ)セラミド
  • 天然セラミド
  • 擬似セラミド

ただ表記理解が混雑しているところもあります。

この中で保湿効果に優れている、元々人の肌にあったセラミドとして働くのは人型セラミドと天然セラミドで、擬似セラミドというのはセラミドっぽいものということでセラミドではありません。

天然セラミドというのが一番良さそうですが、天然というのは植物や他の動物から抽出されたもので、スフィンゴイド(スフィンゴシン)と脂肪酸というセラミド構造に糖が付属しているもので、そのままでは肌の保湿効果を発揮しません。肌の中にある酵素によって糖が切り離され、人の保湿効果を発揮するセラミドへと変化する一工程が挟まります。

つまり、人型の人工セラミドのほうが実は肌への浸透力、保湿力ともに高くなります。人型セラミドは酵母から作られる人工成分ですが、その構造を限りなく人のセラミドに近づけているため天然より優れた保湿効果を発揮します。

では保湿化粧品などで選ぶ際にどうやって見分けるかというと、だいたい人型、天然型という表記が目立ちます。天然セラミドの場合は天然セラミドという表記があるはずです。

さらに人型の場合は、セラミドの後ろのセラミド2、セラミド6Ⅱといった数字が付いているのがそれです。またセラミドNP、セラミドAPというのも同じ意味です。数字とアルファベットは対応しています。表現の違いだけです。

いろいろあるセラミドの種類の違いは?

人が保有するセラミドにはいくつか種類があり、数字で分類する表記ですと1から10まであり、合計で11種類ありそれぞれの機能があります。最近になって分かってきたセラミド種類もあるので今後また増えるかもしれません。

ただ乾燥肌対策としては、基本的に1、2、3、6Ⅱあたりを抑えておけばO.K.です。

厳密に言うとセラミドのバランスも重要なのですが、化粧品で直接それを解決するのではなく、セラミドパワーを受けつつ水分蒸発を抑えて、自分の力でセラミド生成を促進させるのが一番の目的。上記番号のものが含まれたセラミド化粧品ならそこまで実感の差はないものと思います。

セラミド1(EOS)

  • 水分保持
  • 肌のバリア機能を高める

通常、敏感肌というのはセラミド全般が不足して起きる、肌角質層の水分不足が原因ですが、敏感肌が行き過ぎた状態であるアトピー肌の人に特に不足しているのがこのセラミド1です。

セラミド2(NS)

  • 水分保持

セラミドの中で中心の存在がこれ。肌の保湿機能に欠かせないセラミドです。ただ年齢の影響で減少しにくいとされています。

セラミド3(NP)

  • 水分保持
  • 小じわの抑制

こちらは年齢により減少していくセラミドです。年齢で小じわが増えてくるのはこのセラミド不足も関わっているかもしれません。

セラミド6Ⅱ(AP)

  • 水分保持
  • 小じわの抑制
  • ターンオーバー促進

このタイプは含まれている保湿化粧品が他のに比べて少なくなります。またこちらも年齢で減少しやすいタイプです。

ライスパワーエキスNo.11

  • セラミド生成

通常セラミド化粧品は直接肌に浸透させるのものですが、ライスパワーエキスというお米の発酵抽出エキスは肌角質内でセラミド生成を促す効果があります。

その中でもNo.11がその効果に優れており、医薬部外品成分として国に認定されています。

ライスパワーエキスNo.11を肌に浸透させると、すぐにセラミド効果を発揮するわけではありませんが、時間経過とともにセラミドを増やしていきます。セラミドを直接補給するより遅れてその効果を受けることができるため、日中など外出時に乾燥を感じる人に使いやすい成分です。

増やすには何がベストな方法?

セラミドは肌細胞の生まれ変わりのときに生成されます。つまりターンオーバーが正常に行われないと、セラミドも十分生成されずに乾燥してしまうということです。だから歳を取ると肌が乾燥してしまうのです。だから肌にセラミドを増やすにはターンオーバーを正常に保つことが重要です。

しかし、一度角質層にセラミド不足が起きて乾燥するとターンオーバー周期が乱れます。さらに肌からの水分蒸発が増えるためにまたターンオーバーが乱れます。一度肌が乾燥すると、どうしても水分蒸発が止められないためターンオーバーがうまくいかないことになります。

そこで保湿剤の登場となります。

第一に肌からの水分蒸発をストップさせる必要があります。ワセリンが乾燥肌にいいとされるのはこの機能があるからです。

さらに、保湿化粧品によりセラミドを浸透させるのも肌水分蒸発を防ぎます。セラミドを直接補うことで水分を肌に戻すだけでなく、セラミドが本来果たしている水分蒸発を防ぐ機能も戻ります。

また高分子のヒアルロン酸もワセリンと同じような機能があり、水を含んだ皮膜で水分蒸発を防ぐことができます。

そして重要なのは睡眠。

肌のターンオーバーは夜の就寝中に積極的に行われます。ぐっすり寝ることで美肌になるというのは乾燥肌を予防するのにも効果的です。この際に水分蒸発を防ぐことができれば、肌のターンオーバーはスムーズに行われてセラミドが多く生成されます。

化粧品ならどんなのを選べばいい?

セラミドを化粧品で補うなら、油分という性質があるので美容液(オイル)かクリームがベストです。

化粧水にも今の技術だと不可能でもないらしいですが一般的ではありません。化粧水でセラミドが含まれているのはローションタイプでとろみがあるものになります。

セラミド自体はさきほど紹介した人型・天然型等ならまず角質層にしっかりと浸透して馴染むので、美容液がいいかクリームがいいかという差はありません。万人向けとなる美容液のほうが使いやすいでしょう。

減ってしまう理由は?

ちなみになぜセラミドが減ってしまうかは、先ほども書いたターンオーバーの乱れが主な原因です。

年齢により肌が衰えるということは、それだけ肌細胞が生まれ変わっていないという証拠。肌の生まれ変わりの瞬間にセラミドが生成されるので、当然加齢でセラミドが減少するというわけです。だからストレスや寝不足、食生活の乱れというのも全てセラミド不足に繋がります。

お年寄りでもない人で特に女性に多い原因は洗顔・クレンジングです。

セラミドは細胞間脂質の一部ということで「脂質」、つまり油分なので、皮脂と同じく洗顔成分に溶け出て分解されてしまいます。

現代女性の乾燥原因はこの洗顔にあると言われるのは、洗顔成分でセラミドを洗い流しているためです。

乾燥肌原因No.1は洗顔のしすぎ・やり過ぎ

もちろん多少は減少します。ただ毎日毎日しっかりと洗顔することで、徐々に夜に作られるセラミドでは補給が追いつかなくなってきます。だいたい女性の大半は洗顔に時間をかけすぎです。

セラミドを増やすのは重要ですが、自分で過剰に減らしてしまっていては、いくらセラミドを補ってもその効果を発揮できないことになるので注意しましょう。

セラミドが不足すると確実に小じわが出ます。そしていずれ深いシワにつながるので、セラミド不足は絶対に避けないといけません。

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