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水をたくさん飲めば肌水分量が上がる?

一般人は飲む水の量で乾燥肌にならない

乾燥肌は肌水分量が少ないのだから、水を飲む量が少ないせいじゃない?

というのは、極論で言えば正解ですが、まず一般的に正しくありません。

確かにプロボクサーの減量のように、トイレの便器の水でさえ飲みたくなるような極限状態まで水分不足なら、肌の水分量も減ってくる可能性はあります。だから減量のきついボクサーはシャワーも浴びないなんて逸話があります。

でも一般的に水を飲む量が少ないから乾燥肌になるというのは考えられません。乾燥肌の原因は肌の水分不足ですが、一番問題なのはその水分を肌に留める細胞間脂質が不足しているからということです。

その細胞間脂質の代表がセラミド。仮に水分をたくさん取れば肌水分量が上がるとするなら、それにしてもセラミドが不足していたら水分をキープできないので意味がないということになります。

もし飲む水分が足りないのならかなり喉が乾いているはず

人間は大半が水分でできているという話を聞いたことがあると思います。大人で60%、子どもは65%くらいだと言われています。

喉が渇いたと感じるのは2%の水分が減少したときとされています。3%になると体調不良を感じるようになり、意識がぼんやりしたり強い喉の渇きを感じるようになります。また、3%減少になると唇など普段から乾燥しやすい皮膚部分に明らかな乾燥状態が見られるようになります。

このことから考えて、私は水を飲む量が少ないんだわ!だから乾燥肌なんだわ!と考えるのは少し無理があるように思わないでしょうか?喉の渇きを感じるかどうかで2%です。

体重を50kgとして、60%が水分なら30kgの水分を持っていることになります。その30kgの水分の2%というと、600gです。ペットボトル1本強(水1mlと1gはほぼ同一と考えてもいいです)。

もし常に喉の渇きを感じているようなら、もしかすると意識的に水分を取ることで乾燥肌状態は改善するのかもしれません。しかしそのような人は珍しく、いるなら何か病気、例えば糖尿病の症状が出ているのかもしれません。

このように、肌が乾燥しているから、口から飲む水分が足りないというのはやや想像が過ぎるということが分かります。

それに食事で食べる食材に水分もたくさん含まれているため、他人より水として飲む機会が少ないからといって即水分不足とも言えないのです。

必要なのは水じゃなくて水を肌に貯める入れ物

つまり、乾燥肌で悩んでいるという人でも、乾燥肌改善に欠かせない水分というのは既に一杯持っているということになります。

でも乾燥肌というのは、最初に書いたセラミドなどの細胞間脂質が不足しているからです。

例えば、温泉が無料でもらえるとします。家に持って帰ってお風呂に入れようとします。どうすればお風呂にできるだけの水を持って帰れるでしょうか?

車が必要なのはさておき、まず入れ物が必要ですよね?この入れ物がセラミドになります。

入れ物が小さいと少ししかお湯が入りません。でも大きな容器だとたくさんお湯が入ります。

乾燥肌の人はこの入れ物が小さい、つまりセラミドが少ないから肌に水分を十分貯められないということになります。

乾燥肌改善のために水分を意識するのは正解です。しかし、我々人間は元からたくさんの水分を持っています。問題なのは入れ物。

肌からは乾燥肌を改善しようと自然に水分が内から染み出そうとしています。あとは入れ物を用意してあげればいいだけです。