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皮脂不足を補うオイル保湿の乾燥肌改善効果

  • 皮脂を補えば乾燥は収まる?
  • どんな人がオイル保湿するべき?
  • どんなオイルを使えばいい?
  • オイリー肌には不必要でいいよね?
  • オイル保湿しすぎるとどうなる?
  • 自然に皮脂不足を補うには?

皮脂を補えば乾燥は収まる?

乾燥肌というのは、普通カサカサして油分も不足している状態のことをイメージしますよね。だから油分を補えば乾燥肌が収まると。

そして実際に乾燥症状が軽くなります。そういう体験はみなさんあると思います。

でも…乾燥肌が治った?と聞かれればどうでしょうか?油分が切れれば、特に洗顔して脱脂するとすぐに乾燥を感じると思います。

よく皮脂が肌の水分蒸発を防ぐ機能があると言われますが、あれは昔の常識で、今は皮脂が水分蒸発を防ぐ効果はほとんどないと分かっています。あることにはあるのですが、イメージほどないのです。

では皮脂は他に何の役に立っているか?というと、皮脂膜を張ることで異物の刺激から守ったり、水分を弾いて角質層内の水分が逃げないようにする機能もあります。

ですが最も重要なのは、肌にいる常在菌の餌となり、その分泌物により肌を弱酸性にすることで肌を清潔に守るという役割と、皮脂膜により外部刺激から肌を守り、保湿された肌を傷つけないことにあります。

常在菌とは、表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、アクネ菌、マラセチア菌などの菌類で、いかにも肌に悪そうな菌に思えるのですが、こういった菌は肌を清潔に(無菌という意味じゃないですよ)保って、体調が悪くならない限り悪さをしません。むしろ皮脂を食べて肌にベストな弱酸性状態にしてくれます。

通常の石鹸で洗顔をすると肌がアルカリ性になりますが、肌に残った常在菌が数時間で弱酸性に戻して肌を守ってくれます。その餌となるということで皮脂は乾燥肌を予防していると言えますね。

どんな人がオイル保湿するべき?

乾燥肌対策に油分補給を中心にしている人がいますが、乾燥肌原因は角質層の細胞間脂質セラミド等)不足です。

基本的に女性なら40代以降で、年齢のせいで明らかに皮脂分泌が少なくなったという人しか勧められません。特に若い女性はあまりオイル保湿にこだわらないほうがいいでしょう。

乾燥から改善されるためには、水分を大量に肌に留める細胞間脂質をいかにして減らさず増やすか?これにつきます。できれば乾燥肌は治るのは分かっていることです。

ところが、オイル保湿を入念的に行うと、脂質性質がある細胞間脂質を溶かしやすくなります。ちょっとやるくらいには問題ありませんが、油分をしっかり塗りつけこすってしまうと、大事な細胞間脂質が減少してしまいます。

細胞間脂質の減少は年齢応じて徐々に下がっていき、30代あたりから人によりかなり減ってしまい乾燥肌体質になります。それに対して皮脂は40代くらいまではあまり急激に減少しない傾向があります。ところが40代くらいから平均してガクンと分泌量が落ちていきます。

だから40代以降の人は油分補給もある程度必要です。しかし、油分を補うだけでは細胞間脂質は戻らないので、オイル保湿だけに頼るのは効果的ではありません。適切な皮脂量は、この細胞間脂質で満たされた角質層を外部刺激から守るためにあります。

どんなオイルを使えばいい?

高齢の人でもない、体質的に皮脂量がかなり少ないという人以外は、基本的に化粧品に含まれるオイル成分で十分足ります。それで足りないような人は、追加でオイル保湿を少ししてあげるといいでしょう。

オイル保湿に向いているのは人間の皮脂に近い性質を持ったオイルです。

  • スクワラン
  • ホホバ
  • マカデミアナッツ
  • アボカド
  • オリーブ

などなどが挙げられます。どれも人間の皮脂に含まれる成分を含んでおり人の皮脂の代わりをしてくれるものです。

マカデミアナッツ、アボカドから抽出されたオイルにはパルミトレイン酸が含まれており、これは保湿作用だけじゃなく、肌の再生を高めるものとされています。

使い心地や香りの好き好みがあるため、少量からいろいろ試してみましょう。

オイリー肌には不必要でいいよね?

オイリー肌の場合はあえてオイル保湿をする必要はありません。

ただ、オイル成分が全く入っていない化粧品を使いましょうということではありません。オイリー肌と言っても大半は乾燥が原因で皮脂過剰になっており、純粋にオイリー肌というのは思春期のときやかなり珍しい肌質の人だけです。

なので、大半の自称オイリー肌の人は化粧品に含まれるオイル成分を避ける必要はありません。

ただ、それまで保湿美容液やクリームなど油分が多いものを使ってこなかった人は、それらを使った保湿ケアから1~2ヶ月くらいはテカリとニキビができやすくなります。

しだいに乾燥状態が改善され、それに遅れる形で皮脂分泌量が減ってきます。その間に何も塗らないときよりオイリー肌にはってしまうため、どうしても自前の皮脂と合わさってテカったり、毛穴が詰まりやすくなります。

この期間を乗り越えれば乾燥由来の皮脂過剰は次第に治まってくるのですが、どうしても最初の期間が耐えられず保湿ケアをやめてしまう人が大半です。

しかし乾燥肌改善に有効な細胞間脂質(セラミド等)は脂質性質があるため、化粧品に安定的に含めるにはどうしても油分が必要になります。油分なしで含められる技術もありますが、なかなか広まるのは先でしょう。

クリームは避けて美容液タイプにするなど、保湿化粧品のタイプをなるべく油分が少ないタイプにするとテカリ等はかなりマシになります。またクリームは乾燥肌を治そうと過剰に塗りすぎる人が多いので薄く塗るように。手のひらに伸ばして、その手を顔に当ててしばらく温めるといった方法でも十分効果があります。しっかりムラなく塗らないとダメと塗りすぎてしまい、そのせいでテカリ、ニキビの原因を作っている人も多いので注意。

オイル保湿しすぎるとどうなる?

オイル保湿をし過ぎると当然見た目がテカるという他に、毛穴が詰まりやすくなりニキビができやすくなります。

また、細胞間脂質(セラミド等)を溶かしすぎて減少させ、より乾燥肌症状が進んでしまいます。

オイル保湿が怖いのは、本当は乾燥が進んでいるのにそれに気づきにくい点です。油分が肌に満ちると乾燥している感じがなくなります。それなりに潤いを感じしまうのですが、実際は肌に水分が増えているわけではないので、肌は悲鳴をあげたままです。

そして油分が少なくなると乾きを感じ始め、またオイル保湿をするという繰り返しになります。この繰り返しの度に細胞間脂質が減少。一向に肌に水分が戻ってきません。

最初に書いたように皮脂に水分蒸発を防ぐ効果はほとんどありません。オイル保湿は乾燥を忘れさせてくれる力が強いため、保湿できていると勘違いしがちです。本当の保湿は、肌に細胞間脂質を増やして、水分をキープする機能を復活させることに尽きます。

そのためにオイル保湿は少しサポートしてくれるだけです。決して乾燥肌を根本的に解決するものではないことを覚えておきましょう。

自然に皮脂不足を補うには?

このように過剰なオイル保湿はあまり意味がないだけでなく乾燥肌に逆効果です。

しかし皮脂が必要ないわけじゃありません。一番いいのは自然な皮脂分泌です。

自然に皮脂不足を補うには、まず体温が重要です。体が冷える冬になると一気に皮脂分泌量が減るのに対して、暑い夏は汗とともに皮脂もかなり多くですまよね。

これは体の温もりに影響しています。肌が温まると皮脂が多く出て、冷えると少なくなります。これは皮脂が多い男性でも同じことになります。つまり冷えを解消するというのは重要なポイント。

肌を温めると乾燥が軽くなる?

ただ室温を上げようとしてエアコンをつけると空気が乾燥して余計に乾燥を感じます。仮に部屋の室温が暖かくなり、肌の冷えが解消されて皮脂が多く出てきたとしても、皮脂に保湿能力はほとんどないため、エアコンにより乾燥した空気に肌水分量が持っていかれるだけになります。

なるべく冷えを感じない環境を作るのは皮脂不足を解消するのに重要ですが、最も重要なのは角質層の細胞間脂質、セラミドを増やして肌水分量を上げることです。皮脂不足も解消する必要がありますが、そこにとらわれ過ぎないようにしましょう。

細胞間脂質が乾燥肌改善に不可欠な理由